「すっごーい! 本当に軽く走れる!」
魔法の力で筋力が強化され、全員が異常な速さで林の中を掛けていく。
『でも気を付けてください、皆さんは強くなっていますが、山は強くなっていないんですから』
「どゆこと?」
「地面、滑りやすく感じないか」
高士の指摘でうめは初めて気付く。
「確かに……う……」
そう言われると、とたんに走りづらくなった。
「単純……」
『ところで、捜索するなら分かれた方がいいかもしれません。神主さんと高士さん、うめさんと紫恋さんとおまわりさんの二手に分かれましょう』
「おまわりさんって……」
「ってゆーか紫恋なんで来てるの」
「来ちゃ悪い?」
「なんとなく悪い」
「そうかも」
「じゃあ分かれよう。姉さん、気を付けてな」
「はいはい」
『?』
何気なく、木を間に挟むようにして二手に分かれる。
『そちらでいいんですか?』
「王子はわからないだろうけど、捜索のルートがあるの。何年かに一度、子供が迷子になることあるし」
『僕もなったことあります』
『あ、林田さんもここの出身ですものね』
「だからか……」
道が分かれば、走ることに迷いはない。
そうなれば、ワースの走力は異常だった。
「おまわりさん、速すぎ!」
『あ、すみません』
「ってゆーか、これ来てる相手とケンカはごめんよ……」
『大丈夫です、見つけ次第僕が皆さんに報せますから』
『それに、僕もいますし』
「大丈夫だって、紫恋!」
何が!
魔法の力で筋力が強化され、全員が異常な速さで林の中を掛けていく。
『でも気を付けてください、皆さんは強くなっていますが、山は強くなっていないんですから』
「どゆこと?」
「地面、滑りやすく感じないか」
高士の指摘でうめは初めて気付く。
「確かに……う……」
そう言われると、とたんに走りづらくなった。
「単純……」
『ところで、捜索するなら分かれた方がいいかもしれません。神主さんと高士さん、うめさんと紫恋さんとおまわりさんの二手に分かれましょう』
「おまわりさんって……」
「ってゆーか紫恋なんで来てるの」
「来ちゃ悪い?」
「なんとなく悪い」
「そうかも」
「じゃあ分かれよう。姉さん、気を付けてな」
「はいはい」
『?』
何気なく、木を間に挟むようにして二手に分かれる。
『そちらでいいんですか?』
「王子はわからないだろうけど、捜索のルートがあるの。何年かに一度、子供が迷子になることあるし」
『僕もなったことあります』
『あ、林田さんもここの出身ですものね』
「だからか……」
道が分かれば、走ることに迷いはない。
そうなれば、ワースの走力は異常だった。
「おまわりさん、速すぎ!」
『あ、すみません』
「ってゆーか、これ来てる相手とケンカはごめんよ……」
『大丈夫です、見つけ次第僕が皆さんに報せますから』
『それに、僕もいますし』
「大丈夫だって、紫恋!」
何が!