UNIXとCGI

 このページではUNIXとCGIの関係について簡単に書いています。まぁ、ここはそんなに大変じゃないと思います。

「サーバー」とはなんぞや
 インターネットをするときに必要になるコンピューターには「クライアント」「サーバー」のふたつがあります。
 「クライアント」とは「お客様」の意味で、インターネットブラウザのあるコンピューター、つまりいまあなたの目の前にあるパソコンのことです。
 対して「サーバー」とは「奉仕人」の意味で、ホームページを見せてくれるコンピューターのことです。

 インターネットをしていると「プロバイダにハードディスクがあって、そこから勝手に取り出している」ように感じてしまいますが、実際にはそうではありません。ブラウザからの「ページがみたーい!!」という要求に対してサーバーがハードディスクからファイルを取り出し、送り返すという手順を取ります。これはセキュリティや効率性の意味もあります。

 さて、このサーバーに使われているコンピューターですが、主にUNIXというOSが使われています。まぁこれには語弊があって、実際にはWindowsNTなどの他のOSも使われていますが、CGIの使えるプロバイダのサーバーは基本的にUNIXなので、そう考えてしまいましょう。
 というわけで、以下の説明の中で分かりにくい部分があったら、「UNIX」についての本を見ればある程度分かるでしょう。

 余談ですが、UNIXは普通のパソコン(98やDOS/V)にもインストールできます。Linuxなどがそうで、興味を持たれたらこういうのに手を出してみるのもいいかと思います。

CGIの動き方
 さて、CGIの話です。インターネットをしていると、色々なプログラムに出遭うことでしょう。JAVAスクリプトやVBスクリプト、JAVAもそうですし、ショックウェーブのようなプラグインもそうです。
 これらはすべてクライアントで実行されています。つまり、あなたのパソコンで動いているわけです。
 ところが、当然ですが、それだと「ゲストブック」のような物は作れません。誰もが見られるページはサーバーに置いておかなければなりません。でも、プログラムはクライアントで実行される。ジレンマですねぇ。そこで出てくるのがCGIです。

 CGIはサーバーで実行されます。そのため、ゲストブックのようにサーバーにデータを保存することができます。ある意味、本当にダイナミックにホームページを作製することができると言えます。
 でも逆に問題点もあります。おそらく多くの方がUNIXに触れたことがないのではないでしょうか。そのため情報が少なく、これは逆から見るとあまり親切ではないOSだということも分かると思います。これらのハードルをひとつひとつ越えなければ、CGIにはたどり着けません。

UNIXに継なげよう!
 CGIはサーバーで動くものです。そのため、CGIはサーバーで作らなければなりません。ウィンドウズ用のプログラムをウィンドウズで作るのと同じことです。
 でも、別にプロバイダに赴いて使わせてもらうとかそーゆーことは必要ありません。ネットワークで継ながることで遠くのコンピューターも直接操作することができるのです。そのためのツールがFTPとTelnetです。

 FTPについては知っていることと思います。ホームページにファイルを送信する時に使います。また、ディレクトリ(フォルダのこと)を作製したり名前を変更したり削除することができます。「あたりまえじゃん」と思うかもしれませんが、これがとても重要だったりします。筆者はFTP Explorer(ウィンドウズ95用)というアプリケーションを使っています。

 Telnetは初耳という人もいるでしょう。これはズバリUNIXを遠隔操作するツールです。これを使うことで、あたかも自分のパソコンにあるかの如く操作することができます(と言っても通信のやりとりで成り立つので結構重いですが)。
 ここからはこのツールの使い方を中心に説明します。筆者はウィンドウズ95付属の物を使っています。あんまり使い勝手は良くないんですが、なぜか使い続けています。

ログインのしかた
 では、実際に継なげてみましょう。まず、Telnetで「接続」してみてください。方法は各ツールのマニュアルを見てください。接続先はプロバイダの方で教えてくれるはずです。例えば筆者がいつも使っているリムネットのものはhikari.t3.rim.or.jpというものです。もしプロバイダからこの手の情報が提供されていない場合には十中八九CGIは使えないと思ってください。

 継ながったら「ログイン名」と「パスワード」を訊かれるはずです。この辺はダイヤルアップ接続やFTPとかと同じはずです。ちなみにパスワードは入力しても何も表示されないと思います。ウィンドウズみたいに*が出るといったことはありません。
 この辺から、UNIXの洗礼を受け始めることでしょう。まず、カーソルは動きません。上下にも左右にも動かないことでしょう。またバックスペースはDELキーというのがほとんどだと思います。
 UNIXにTelnet接続した場合、「コマンドを入力する=>結果が出てくる」という順番で動かしていきます。ウィンドウズやマッキントッシュになれてると凄く違和感があると思いますが、頑張って慣れましょう。たぶんタッチタイプができないとこの先かなり苦労すると思います……。

 話が逸れました。たいがいはパスワードが受け付けられてすぐUNIXを操作できるはずです。リムネットのようにメニューが表示される場合にはシェルとか書かれたものを選んでください。

これからあとはどうするの……?
 とりあえず途方に暮れているかもしれないので、ふたつほどコマンドを紹介しましょう。
 まずls -lと打ち込んでください。そうすると、今いるディレクトリの中身が表示されるはずです。これとFTPのものとを比べて、今どこにいるのか確認しましょう。
 確認したら次に移動です。ディレクトリの階層を上下するにはcdというコマンドを使います。このコマンドとディレクトリ名を組み合わせることで移動することができます。
 例えばcd public_htmlと入力すれば、public_htmlディレクトリに移動することができます。階層をルートの方に移動するときにはcd ../と入力してください。../は、今見ているディレクトリの親を意味しています。

 実際には、これだけ知っていれば結構色々できます。なぜなら、ファイル操作はFTPでできるからです。ですから、Telnetは必要最小限のことだけして、できるだけFTPの機能を使うことで楽をしましょう。

これだけ知ってれば大丈夫?
 大丈夫です。あとふたつほどコマンドを憶える必要がありますが、全然難しくありません。ただ、CGIを使うために他のことを憶える必要があると思うのでそのために余裕を持っておきましょう(汗)。
 ちなみに、各コマンドはmanというコマンドでマニュアルを表示できます。man lsと入力してみて、どんな感じか見ておくのもいいでしょう。

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